ご利益倍増!お参りの仕方を知ろう
お寺のお参りは決まった作法とちょっとしたコツがあります。
ポイントを押さえて仏様が喜ぶお参りをしましょう!
一般的なお参りの仕方
- 門の前で手を合わせ一礼してから入る。
- 手水(ちょうず=手を洗う所)で手と口を清める。→軽く洗うと思って下さい。
- 本堂で線香、ろうそく、おさい銭をお供えする。手を合わせ頭を下げ、自分の名前や願い事を思い浮かべるか、小さくつぶやく。できるならお経やご真言を唱える。お守りや、おみくじはお参りした後で頂く。
- 他のお堂にもお参りをする。(しなくても良い)
- 門から出て手を合わせ一礼して帰る。
線香やろうそくは持って行ってもお寺の備え付けでも構いません。むつかしくはありませんが、いくつか気を付ける事を挙げていきます。
仏様のことを忘れないで!
一番大切なことは「お参りに行く=仏様に挨拶に行く」ということです。これを知っているかどうかでずいぶんお参りの質が変わります。たとえお堂の前で手を合わせている時でも、仏様は目の前におられると思ってください。いや、目には見えないけど居るのです。そして私たちを見つめているのです。その前で仏様にご挨拶&お願いをしているのです。
そう考えるとどうでしょうか?仏様ってとてもえらい方なんです(笑)服装なんかも気になってきませんか?勤め先の社長よりも、お世話になった先生よりもえらい方に会いに行く気持ちでいてください。
具体的なやり方
まず服装は?
天皇陛下より偉い方に会いに行きますので、礼服でお願いします!とは言いませんがある程度清潔できちんとした格好を心がけましょう。あまり派手すぎるのも場所柄さけた方が良いです。
門の前では
お寺に入るという事は仏様の家に入るという事です。左右に筋肉むきむきのお仁王さんがいるお寺もありますがこれはガードマンさんですね。
一礼する時は、もし帽子をかぶっていれば、帽子を外して一礼して入ってください。
心の中で「おじゃまします」といったかんじでしょうか。
手と口を洗う
洗うと書いてますが、実際は「清める」です。ですからきれいにじゃぶじゃぶ洗う必要はありません。左右の手を水ですすぎ、左手のひらに水を入れて口に含み吐き出します。ひしゃくから直接はNGですし、うがいをしてはいけません。
本堂では
いよいよご本尊様の御前です。御宝前(ごほうぜん)なんて言ったりもします。
おさい銭
初詣では人出も多くてなかなかさい銭箱の近くまで行けなくて投げてたりしますが、これもNGです。仏様へのお供えの意味もありますのでそっと入れてください。
手を合わせる
手を合わせるのに間違いなんてあるの?って思うかもしれませんがコツはあります。
まず、場所!じゃらじゃらっと鈴を鳴らしたらその場で手を合わせそうですが、次の人のために少しずれて手を合わせましょう。他の人の事を考える謙虚さが大切なんです。
次に速さ!手を合わせてペコリ。見ていると2秒ぐらいの方も見かけます。ゆっくり頭を下げているとありがたそうに見えます。できれば頭の中でも、つぶやいても良いですが、ご自分の住所や名前を仏様に伝えましょう。
願い事
これが一番大切な事かもしれません。仏様のお気持ちになってみましょう。毎日毎日、色んな人がお願い事をしていきます。やれ「素敵な彼氏が欲しい」だとかやれ「良い仕事につけますように」「成績があがりますように」とかはては「宝くじがあたりますように」。うんざりされるのではないでしょうか。
そこで一番良いのはお願いしない事なんです。変に思うかもしれませんが、これが一番ご利益があります。謙虚な気持ちに勝るものはありません。
具体的には、「いつも見守って下さり、ありがとうございます。おかげさまで元気に暮らしております。これからもよろしくお願いします。」ぐらいのかんじです。近況報告をしても良いですね。
でもお願いもやっぱりしたい!そんな場合はこんなふうに付け加えてください。
「今日からお菓子を少し減らして、やせます!周りの人にも親切にできるように頑張ります。ですから素敵な彼氏に出会えるようにお力をお貸しください」
「毎日漢字のプリントと計算のプリントを一枚づつ必ずします。だから成績があがりますように!」
仏様は頑張っている人を見ると応援してくれます。願いが叶ったらお礼に行くのも忘れないようにしましょう。感謝と努力!心構えを変えるとずいぶん仏様が助けてくださいます。
門から出ていく
入る時と同じように門の外に出て一礼します。心の中では「ありがとうございました」
心構えが大切
いかがだったでしょうか?まだまだ細かな事はありますが、大切なのはやはり気持ちなんです。仏様という素晴らしい存在に会いに行く。失礼はいけません。おりこうさんにしていると、仏様のお眼鏡にかないご利益を頂けるというわけです。
ここで注意ポイントが一つ。ご利益を目当てにしてはいけないという、正反対の事実です。ありがとうと感謝を伝えに行くのをメインにして下さい。すると勝手にご利益がついてくるシステムになっています。仏様は謙虚な人が好きなんですね!
できれば年1回じゃなくてちょくちょく行って下さい。顔見知りの方が手心も加えてくれます。
良いお参りができますよう、お祈り申し上げます。
合掌