りゅうちょうのつれづれ日記

にちにち日記

童学寺住職の日常をつづっております。

私にはスタートだったの・・・

このタイトルでピン!ときた方は、よほど歌が好きな方か、50才前後の方でしょう。

J-WALKというグループの「何も言えなくて・・・夏」という歌から頂いています。

昔の歌なんですが、下記のような相談を聞くと、私の頭の中で流れます。

輝く未来が待っていると思っていたのに

時々、人生相談というと大げさですが、話を聞いて欲しくて来る(電話の人もいます)人がいます。

とうぜん、何か悩んでいることが有っての事ですが、割といるのがこんな人。

例えば、「今付き合っている彼氏と結婚したら幸せになれる!と思っていたのに幸せじゃない。」とか、

「広い家に引っ越したら楽しく暮らせる!と思っていたのに家族がぎすぎすしている。」とか、

「良い大学に入ればその先もずっと楽!と思っていたのに入った会社が面白くない!」とかいった感じです。

○○したら(なったら、作ったら)幸せになれる!

本当にこう思ってしまう方は、多いみたいです。でもそんなことありませんよね。

結婚を例にして考えて行きたいと思います。

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この時は幸せ
 こんなはずじゃなかった

結婚したら幸せになるって、思っている人は多いと思います。本当にそうでしょうか?ひょっとしたら、結婚式はすごく幸せかもしれません。夢を見ているようです。でも、その後は現実が始まります。

生活をしていると、思い通りにいかないことも多く出てきます。夫に不満も出てきます。なんだか腹が立つ。なんだか不幸かも?

結婚しても幸せにならないのには、あなたにも原因があります。

想像してみてください。

ついに「家族を作って幸せになる」というプロジェクトがスタートしました。今から頑張ってプロジェクトを成功させないといけない。なのに何も考えずにのんびりしすぎると、「こんなはずでは・・・」となっていくわけです。

男の人は夫を妻にして読んでください

じゃあどうすればよいでしょうか?

結婚であれば、まず夫を幸せにすることを考えなければいけません。自分だけ幸せにしてくれっていうのはむしが良すぎますよ。反対に夫を幸せにしてあげれたら、自分が幸せになることは確定します。

目には見えませんが、夫に提供した分が返ってくると考えましょう。「私の方がしてあげてる!」と思う事もあったりします。でも、自分の事は良いように考えてしまいがちだ、というのは忘れないでください。

夫がしてくれていることに気づかないことがあるかもしれません。

いつもお互いに、お互いの事を気遣ってくれている、愛してくれていると信じあえれば愛情のすれ違いはおこりません。

お互いを尊重する

自分が当たり前と思っている事でも、夫には嫌なこともあります。

みんな、育ってきた環境が違うから(♪これは山崎正義さんのセロリが流れます)価値観が違います。卵焼きは甘いのが当たり前だと思って、食べさせると「こんなの食べれない」では喧嘩になりますよね。

正解は

夫:「甘いのはあんまり食べたことないなあ、こんな感じなんやね」

妻:「ごめんね、実家のは甘いんよ。今度はだし巻にしてみるよ」

夫:「甘いのもおいしいね。でも、違うのも作ってくれたら嬉しいなあ」

相手を否定すると、相手が傷つき、反撃を受けて自分も傷つきます。

和を以て貴しとなす

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みんな仲良くしたらいいね!

聖徳太子は和を以て貴しとなすと、十七条憲法で記しています。

よく、「仲良くするのが素晴らしい」という意味と思われています。でも、これではちょっと足りません。

「よくよく話し合って、お互いの意見を理解し、尊重し合って仲良くするのが良い」くらい思ってください。昔の国家経営と家族経営は同じくらい難しいのです。

仲良くなければ幸せになりにくいですが、仲良いだけでもダメなんです。お互いの考えていることを理解しようとしてください。その為にはもちろん、話し合いましょう。言わなくても分かってくれる、というのは幻想ですよ!

相手の意見も自分の意見も、両方ともまずは正しいものと考えてください。その上で、立場や性別の違い、優先順位を考えて答えを二人で考えてください。

結婚は最終的には、夫婦の価値観の融合です。お互いの意見をすり合わせ、すり合わせ。他の人に言っても、分かってもらえないくらいの二人だけの「常識」が作り出すのが理想だと思います。

結婚以外にも

なかなか自動的に幸せになれません。毎日する行動が積み重なって、幸せにも不幸にもなっていきます。今の自分は、過去の積み重ねなんですね。